カジノの導入前に問題点への対策を考えることが重要

1)日本国内でカジノを行うことはいくつもの大きなメリットが存在する

日本国内でカジノを実施するためには、IRを実施して統合型のリゾートを建築していく必要があります。
一般的な見地から考えても、日本国内でカジノを行うことはいくつもの大きなメリットが存在します。

まず、大きな在制限を確保することができるという魅力です。
各国のギャンブルの現状をみても、国内で導入すると収益にして数兆円規模でお金が入ってくる可能性が存在します。

リスクを考慮しても、数兆円規模のお金が入れば景気を安定させることができますので、大きなメリットであるといえます。

また、IRを実施することによって周辺地域に多くの外国人観光客を誘致できるようになる魅力があります。
元々、日本国内で考えられたIR実施法案も、外国人観光客を国内に呼び込むために行われたものです。

これを実行できれば、国内だけでは確保することが難しいインバウンドを期待することができますので、地域の安定収益の一種として計算することができるようになります。

2)ギャンブル依存症対策をどうするか?

ただ、こういったメリットの反対に必ず対策を考えなくてはいけない問題点も存在します。
まず、大きな問題にギャンブル依存症対策があります。

カジノに参加する人の中には、ギャンブル依存症が患者が存在する可能性があり、こういった患者が増えてしまうというリスクが指摘されています。
ただ、ギャンブル依存症で誤解をしてはならないのは、この症状はれっきとした病気であるという点です。

ギャンブル依存症に陥っている人は、一般的に病気を抱えている患者として認識されていますので、カジノに限らずギャンブル性の強いものに関してはのめり込んでしまうという性質があります。

言い換えると、ギャンブル性の強いサービスが存在する以上は、こういった患者が減るということはありません。
たとえば、日本国内ではすでに公営ギャンブルとして競馬などがサービスとして提供されています。

3)依存症患者は入場料が高いものに関しては敬遠する?

本当にギャンブル依存症対策を考えるのならば、こういった公営ギャンブルから対策をしていかなくてはいけません。
しかし、ギャンブル依存症患者に関しては例えカジノがなかったとしても別のギャンブル性の強いものを選択する方向に走ってしまいがちになりますので、根本的に病気を治療しない限りはこういったことをし続けてしまうという特徴が存在します。

ですから、IR実施とは別にしてきちんと依存症患者に対する対策を考えておかないと意味がないということがわかります。
実施しようがしまいが、結局は依存性の高いものに走ってしまいますので、根本的な解決にならないわけです。

そのため、こういった患者に対する対策を真剣に考える必要があります。
具体的な対策は、日本人や日本に在住している外国人が利用する時には入場料を支払ってもらうなどといった対策が考えられています。

依存症患者は、入場料が高いものに関しては敬遠するという性質も認められていますので、予め入場料を高く設定しておくことによってそういった場所に入らないようにするという対策が考えられているわけです。

4)治安の維持が最重要課題

また、もう一つ重要視されているものとして治安の維持が存在します。
この治安に関しては最重要の問題として考えられています。

例えば、治安維持を行うにしても警備コストなどが多くかかってしまうのならばIRを実施したとしても実質的な収益が小さくなってしまう可能性もでてきます。
せっかく得られる収益が小さくなってしまうのでは意味がありませんので、どのようにして周辺の治安を守っていくのかということを考えていく必要があります。

現実的にも、外国人観光客を誘致することを考えるのならば外国人観光客同士でトラブルが起こってしまうことも考えられます。
日本人だけの問題ではありませんので、そのあたりの対策も必須だといえます。