１）IR実施法案の内容を改めて確認
カジノ法案と呼ばれている、IR実施法案を利用することによって様々な恩恵を受けられるという利点が生まれます。
ただ、この法案に関しては一般的にも多くの誤解を受けているという節がありますので、その誤解を解くことを考えないといけません。
例えば、IR実施法案というのは日本人向けに対してサービスが提供されると考えている人もいます。
しかし、現実的には外国人を誘致するために作られるものであるため、日本人に対するギャンブル依存症患者への懸念などというのは実はそれほど考えなくても構わないという性質が存在します。
実際に、外国人観光客を増加させるための経済的な施策として考えられた法律であるため、経済的試算に関しても外国人観光客がどの程度お金を払ってくれるのかということを重要視しています。
IRを実施すると外国人観光客が泊まることができる宿泊施設なども充実していくことになりますので、やはりこういった観点から考えることがとても重要になるということがわかります。
こうした点からもわかるとおり日本国内、つまり日本人に対するカジノのサービスとして提供するのではなく、外国人向けのサービスとして施設を充実させていくことを考えますので、実はそれほどギャンブル依存症に関連する問題というのは深刻に考えなくても問題ないという背景があります。
２）ギャンブル依存症患者に対する対策は国会でも進んでいる
現実的にも、ギャンブル依存症患者に対する対策は国会の方でもすでに議論されていますので、その対策としてどのようなことをすれば良いのかということも話し合いが進められています。
また、IRを実施することによって地域雇用の促進が進むという大きな魅力が存在します。
当然ですが、IRで様々なサービスを提供していくことを考える場合には、そこで顧客に対して対応をしてくれる多くのスタッフが必要になります。
これは、カジノだけではなくIR施設全体にいえることであるため、そこには多くの雇用が生まれることを意味します。
当然ですが、雇用が生まれると働いている人たちには給料が支払われて、そこから大きな消費が生まれます。
地域活性化に繋がるのは当然ですが、多くの消費も期待することができるため国家にとっても非常に多くのメリットが存在します。
さらに、周辺地域の活性化そのものに繋がる可能性があるという点も見逃せません。
これは、インフラ整備が整うからに他なりません。
例えば、カジノというのは超大型の施設を作ることになりますので、その施設に行くためのインフラが必要になります。
３）外部から多くの若い人たちがやってくる可能もある
それまではその地域に誰も住むができなかったとしても、周辺にインフラ整備が整ってくると土地の価格が向上して多くの人がその地域にやってくる可能性があります。
日本は、現在少子高齢化になっていますので年明けに人が集中する傾向があり、地方にはそれほど人が集まってくれないという難点が存在します。
この点、IR施設が導入された地域にはこういったインフラ整備が整って交通がしやすくなるというメリットが生まれますので、外部から多くの若い人たちがやってくる可能もあります。
現在考えられているカジノの実態は、外国人観光客への中心的なサービスですが、大型のIR施設には日本人向けの様々なサービスが考えられています。
ですから、外から多くの人たちがやってくる可能性はとても高いといえます。
このように、現状で考えられているカジノ法案と言うのは中身を見ていくと一般的なギャンブル性が強い性質のものではないことがわかります。
それどころか、一般的なレジャー施設として楽しむことができる要素が数多く存在しますので、多くの人を誘致できることに繋がります。
だからこそ、国全体で国家戦略の1つとして位置づけられているわけです。